1968年に起きた、カネミ倉庫が製造・販売した食用油(米ぬか油)による食品公害事件。
クロルアクネ(塩素ざそう)、色素沈着、手足のしびれ、脱力感、頭痛、嘔吐、食欲減退、心臓疾患、肝臓障害、腎臓障害など、全身にわたる症状から「病気のデパート」と言われた。肌の黒い赤ちゃんも生まれ、1万4000人以上の被害者が届け出た。
2001年、PCBに含まれていたダイオキシン類が原因物質であることを厚生労働省が認めた。
損害賠償訴訟を起こし国の責任が認められたため、受け取った仮払金の返還を国が求めていたが、2007年6月に仮払金返還債権免除特例法が成立。
2012年8月29日、「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律案」が参議院本会議で可決成立。