朝日新聞12月28日朝刊「天声人語」にドストエフスキーと「カラマーゾフの兄弟」の事が出ていた。 世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことがある人と、読破したことのない人だ。」 ・・・そう書くのは村上春樹さん。 私は学生の頃、本が好きだった事と暇だったのでこの本を読破した。 中央公論社の世界の文学シリーズの中の「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」を持っていて、両方とも読んだ。 今見ると字は小さいしハードカバーで、如何にも古典文学全集然とした本だ。 確かに長いし(二巻)、何度も挫折しそうになったが、ミステリー仕立てで面白いことと、この本のハイライトである大審問官の章までは読…