今年はR.シュトラウスの生誕160年にあたります。「ばらの騎士」なのどオペラを除き、彼の作品で私が皆様にご紹介したいものが「四つの最後の歌」となります。 この作品はR.シュトラウスの亡くなる1年前、1948年に書かれた最後に完成された作品となりました。彼は1864年に生まれて1949年に亡くなっていますので、とても長命でその創作期間も同様に長かったのですが、その生涯を通じてソプラノの高い声を愛していたそうでオペラやリートでもその見せ場があったように、この作品でも魅惑的な歌声にきき惚れます。しかし、その当時廃墟となったベルリンを始めとしたドイツの戦禍を目の当たりにした彼がどんな心境で作曲を進めた…