他者の判断に委ね思考放棄することで得る安寧より、自分で判断し責任を取る険しく苦しい人生を選ぶ話。 自分で判断せず他人の命令や権威に依存し責任を取らなくて良いというのは何よりも甘美だ。 何ら苦労もせず甘い汁だけ啜り上手く行かなくても第三者として批判だけするというのは心地良かろう。 自分の頭で考え、自分で判断し、自分の足で立って歩くと言うのは、想像以上に過酷なものである。 だが意志決定プロセスを放棄し命令という大義名分の下、力だけを行使する先に待つのは破滅のみであった。 ミヤコは自分だけなら良いが困窮生活に隊員を巻き込んでいることに耐えられなくなり軍門に下る。 だが再び先生とまみえたことで自分の信…
武力を行使する際、兵卒の個人的な意志や感情は必要か否かについて少女たちが悩む話。 特殊訓練を施す学校に入学しラビット小隊に配属された少女たちは公園で自活生活を強いられていた。 そんな折、彼女らは先輩と合流することになり、暫しの安息を得るが、過酷な現実が突きつけられる。 先輩らは武力の行使に兵卒個人の意志など介在しないと説き、権力簒奪を狙う小悪党に使役されていたのだ。 ラビット小隊のメンバーは先輩たちに憧れて入隊したのだが彼女らの主張に安易に納得はできなかった。 そこへ先生が助け舟を出し、時間的猶予を与えて欲しいと頼んで、一時解散となる。 だが権力に執着する小悪党は悪徳企業と結んでクーデターを起…