日本人は大きな目的を見据えて行動するのが苦手です。いつも場当たり的な行動しかできません。物事を正視しません。失敗しても学べません。日本人のこの傾向には、何か根本的な原因があるのではないでしょうか。 生物というのは、だんだんと無秩序へと向かっていく物理世界とは反対に、自分や環境を秩序立てていく存在です。それが無ければ、そこら辺のボロ屋と同じように朽ちて滅びるだけです。 人間は外部から新しい刺激を受けると、それに注目し、正体を見極めようとします。必要であれば自分の考えを改め、新しい仮説を立てます。それを繰り返すことによって、より良く環境に適応できるのです。 例えば、寝室の暗闇のなかで人の顔のような…