本田透が提唱するキモオタが評価されうる新しい価値体系
狭義のキモイ系(文学)と広義のキモイ系があり、前者は後者に含まれる。
広義のキモイ系は、現実的←→空想的/キモい←→萌えで分類がなされ、以下の四分野に大別される。
- エロかわいい(萌エロ)系(現実・萌え)
- 学校生活や家庭生活など現実的な題材をもとにした、いわゆる一般的な萌えゲー、泣きゲーなど。キモイ系初心者向けとされる。
- キモイ系(文学)(現実・キモ)
- セカイ系(世界<<彼女<<俺)を転倒させた形式(世界>>彼女>>オリ)をとる、キモメンが主人公の、キモいことへの葛藤を描く文学・映像作品等。海外では、なぜかシオドア・スタージョンやミシェル・ウエルベックなどのイケメン作家がキモイ系の名作を著している。エロゲーでは「蒼色輪廻」が代表的。
- キモかわいい系(妄想・キモ)
- 現実ではキモいとしか見られないようなものを、空想世界にデフォルメしてキモさを突き抜けさせることにより、逆にその価値を発見しようとする運動。グッズ展開も主眼に入れる。
- 解脱系(妄想・萌え)
- 「撲殺天使ドクロちゃん」や「処女はお姉さまに恋してる」に代表されるような、萌えを追究した結果として設定が現実離れしたゲーム・文学作品群。作品世界への感情移入に必要な「現実の経験」というファクターが欠けているため、エロかわいい系よりも上級者向け。キモイ系の極致とされている。