先週末の空について書こうと思う。 東京公演2日目は、緩めの半袖がちょうどよく、それでいて飛田給駅からの道のりを歩いたくらいなら汗ばむまではいかないような、風の心地よい外気だった。開演直前の興奮と慌ただしさを抱えながらごった返す、これまで以上に大量のワンスたちの間をすり抜けながら、アリーナ専用の入場ゲートを目指す。アップグレードなるシステムに感謝。 5年という時間をかけてようやく辿り着いたと言いたいそのアリーナ席は、空の下だった。屋外から屋外への移動を「入場」と呼ぶのはどこか不思議な気持ちになる。肌に触れている空気をそのままにステージの近くまで歩いて行けることはとても新鮮で、この感覚こそがここに…