(なるべく種明かしはしないようにしますが、保証はできません。) クリスチアナ・ブランドの『ザ・ハニー・ハーロット』[i]を読んだ。 随分昔に買ったが[ii]、そのまま放りっぱなしだったのは、(これでも)仕事があったし、のんびり原書を読んでいるゆとりはなかった。それに、あのメアリ・セレスト号事件の小説化[iii]ということなので、こりゃあ、そのうち翻訳されるだろうと思っていた。『招かれざる客たちのビュッフェ』が刊行されて、何度目かのブランド・ブームが来た頃のことだった。 しかし、あれから幾年月、未訳作品もぼつぼつ翻訳されているが、『ザ・ハニー・ハーロット』に関しては音沙汰なし。近刊予定に入ってい…