電力ケーブルを施設する場合,金属シースは安全対策から接地しているが,接地の方式にはいくつかあり,それぞれ特徴がある。 単心ケーブルを施設する場合,シースを片端接地するとシース回路損は生じないが,他端には接地点からの距離に応じてシースと大地の間に電位差が生じる。 この大きさは基本的には主回路電流と導体・シース間の相互インダクタンスから算出できる。 この対策として,必要により避雷器等を設置することになる。 シースを複数箇所で接地する方式では,シース電位はほとんどないが,シース回路損が発生し,送電容量は低下することになるので注意が必要である。 electrical-engineer.hatenabl…