これまで18歳以下への10万円相当給付のうち5万円分のクーポン支給にこだわってきた岸田文雄首相が、条件なしの「全額現金給付」容認へと方針を転換した。ブレブレで苦笑するしかない。そもそも、この支給のねらいがよくわからない。「貧困対策」「子育て支援」「経済刺激策」と、いろいろ考えれるが、果たしてどれが主目的なのだろうか。まあ「経済刺激策」であれば、支給がそのまま貯蓄にまわらないクーポンのようなしくみに理があるのかもしれない。しかし「経済刺激策」にしては規模がショボすぎて話にならない。「貧困対策」というのなら、コロナ禍で困窮している大学生やワーキングプアが対象に含まれないことがおかしい。とにかく首相…