「見ないのに信じる人は幸いである」 心も思いも一つにし、一人も貧しい人がいなかった(使徒言行禄4:32;34参照) ちなみに、今日の第一朗読の出だしのことば「心も思いも一つにし」ですが、ガクタン司教さまの司教叙階記念カードのタイトルにほかなりません。 それでは、福音史家ルカが、編集したこの最初期の教会の実像を確認して見ましょう。 まず、冒頭で、ルカは、当時の教会共同体の特色を次のように強調しています。 「信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだという者はなく、すべてを共有(きょうゆう)していた。」と。 実は、すでに、この言行禄の2章44節と45節で次のように初代教会…