「アフガン陸軍が戦意を失っていたのは事実だ。しかし、それはパートナーのはずのアメリカに見捨てられた思い、なによりバイデン大統領の(撤退)発言から数カ月続いた、我々に対する軽視と不誠実がもたらしたものだ」 アフガニスタン陸軍の元中将サミ・サダトゥ氏は、米紙ニューヨークタイムズ(8月25日付)への寄稿文でこう述べ、米国に「裏切られた」口惜しさをにじませた。「英国防衛アカデミー」を卒業したサダトゥ氏は、アフガン南部の激戦地で苦戦を強いられながら最後までタリバンと戦った。 カブール崩落後、バイデン氏は「アフガン軍自らが戦う意思のない戦争で、米国の軍隊が戦うことも死ぬこともできない」と述べ、敵前逃亡をし…