Khoisan languages
アフリカ四大語族の一。アフリカ内では最小の語族。
名前の通り、南部アフリカに居住するコイ族とサン族が話者である*1。
音声的な特徴としては、クリック(吸着音、吸打音、舌打ち音)と呼ばれる子音の存在があげられる。文字通り、舌で「吸う」ことで生み出される音素であり、これはコイサン語以外にはほぼ見られない*2ものである。頂点とも言うべきコオ語では、クリック音だけで80種類もあると言われる。これに限らずコイサン語族の諸言語は大量の音素を持っている。音素というものは増やす(新しく習得する)のは難しいが減らす(忘れる)のは簡単である、ということから類推すれば、コイサン語はより原型に近い言語であると考えられる。