戦争犯罪と法廷劇 アメリカ、コスタ=ガヴラス監督 第二次大戦後、アメリカにやってきたハンガリー移民のマイク・ラズロは37年間、地道に暮らしてきた。 ところがハンガリー政府は40年前のユダヤ人虐殺の犯人としてアメリカにマイクの引き渡しを求めてきた。 彼の娘で弁護士のアン・タルボットが法廷での弁護に立つ。アンは父親の無実を固く信じていたが、検察側の証人たちが次々と証言する虐殺のあまりの凄まじさに呆然とする。 当時のハンガリー警察官だった男の残虐非道さに法廷は言葉を失った。その男がマイクだというのだ。 裁判は二転三転してゆくが、検察と弁護側、どちらにとっても決定的な証拠がなかった。 新しい証言を求め…