前から読まねばと思っていた本です。 実に読みやすく楽しい本でした。 ベストセラーになった「怖い絵」よりも ページを繰る手が進みます。 肖像画を入口に、複雑なハプスブルク家の歴史が わかりやすく頭に入ってくるというつくりなんです。 名画で読み解くハプスブルク家12の物語 第4章に「軍服姿のフェリペ皇太子」という肖像画が出てきます。 その絵はこちら――。 crea.bunshun.jp 詰め物入り半ズボンの丈は短く、すらりと伸びた 形の良い脚を引き立てる(当時、脚線美は男のものだった)。 ズボンの間から首を出すコドピースは、 前世紀から大流行の装飾的プロテクターで、 戦場で戦う傭兵たちが大事なとこ…