夏も終わり たまたま瀬底島の宿で出逢った漫画「ゴールデンカムイ」。 明治時代の北海道を舞台に、「不死身」の異名を持つ元兵士とアイヌ民族の少女が日本軍や脱獄囚らと金塊の争奪戦を繰り広げる物語です。まだ24巻までしか読んでませんが、完結したそうです。面白すぎて、読み終わるのがちょっと寂しいような。 道内に隠された金塊への手がかりは、網走監獄脱獄囚たちの背中に彫られた刺青。大日本帝国陸軍第七師団、新撰組残党らが入り乱れ、壮絶な金塊争奪戦が繰り広げられます。悪人だけれど憎めない。変態だけれど愛らしい。登場人物のどれも見事にキャラが立ち、人間の複層性を捉えた味わいのある作品です。 アイヌ文化についても非…