レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「コレラの時代の愛」(2007)です。 映画は、1897年コロンビア、カルタヘナから始まります。81歳のウルビーノ博士が事故死して、その事を知った76歳のフロレンティーノはその妻フェルミーナの下に駆け付け「私は51年と9か月、この時を待っていました。私の永遠の貞節と揺るぎない愛情を貴方に誓いたい」と告白するのです。 そう、この作品は物凄い純愛物語を描いていますが、そんな簡単な物語ではありません。もっと人間臭い物語で、フロレンティーノは17歳の貧しいメッセンジャーボーイから段々と出世して、最後には伯父の会社を相続して…