ヤングキングアワーズ(少年画報社)で連載されていた一話完結タイプのギャグ漫画。単行本全5巻。
戦場と日常の混在を得意とする竿尾悟の作品。
舞台となるのはタイトル通り、DMZ(非武装地帯)に位置するコンビニ。
政府軍(連邦軍)と反政府軍(叛乱軍)、独立派民兵に国連軍の4者が入り乱れての地域紛争まっさかりの戦場で、なぜか日本資本(働いているのも日本人)のコンビニエンスストア「コンビニDMZ・ポイントチャーリー店」が営業している。なお、DMZといっても実際にはコンビニの敷地内のみの話であって、駐車場から一歩外に出るとバリバリの戦場である。
形式的な主人公は同店舗の川口洋一店長だが、実際には戦場の中で普通に営業しているコンビニという状況そのものが主役である*1。
というわけで無論ギャグマンガなのだが、川口店長を初めとする登場人物はきわめてまじめかつ熱心に職務をこなしており*2、ギャグ漫画的な異常行動に出ることはあまりない*3。
川口店長の的確なリサーチと戦場のド真ん中にあるDMZという特性により、コンビニDMZの存在が紛争を泥沼化させているとみることもできる。