携帯電話やスマートフォン向けのソーシャルゲームの課金方法の1つ。「コンプガチャ」とも略される。
カプセルのおもちゃの販売機(ガチャ)のように、抽選方式でアイテムを購入。決められた数種類のアイテムをそろえると、さらに希少なアイテムを入手することができるという仕組みだが、なかには数十万円かかる場合もある。
2011年後半ごろから有名な複数のソーシャルゲームに導入された(GREEの『探検ドリランド』、Mobage/バンダイナムコゲームスの『アイドルマスターシンデレラガールズ』など)。
2012年5月5日付の読売新聞で、消費者庁が「景品表示法で禁じる懸賞に当たると判断、近く見解を公表する」と報じられた*1。2012年5月9日にはソーシャルゲーム各社や、NHN Japan/グリー/サイバーエージェント/DeNA/ドワンゴ/ミクシィから成るプラットフォーム事業者6社が「コンプガチャの新規リリースの停止」と「既存のものは2012年5月31日までに終了」という自主規制を発表*2した。
2012年5月18日、松原消費者担当大臣の会見にて「景品表示法で禁じられている「カード合わせ」という手法にあたる」と発表し、正式に違法となった。運用基準を明確にした上で、7月1日から規制される*3。
プラットフォーム事業者6社は、6社に提供されるすべてのゲームについて2012年6月30日にコンプガチャを廃止すると発表している。
NHN Japan/グリー/サイバーエージェント/DeNA/ドワンゴ/ミクシィの6社から成るソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会は2012年5月25日、「コンプリートガチャガイドライン」を策定。その中でコンプリートガチャを以下のように定義している。
(7) コンプガチャ
http://dena.jp/press/2012/05/post-114.php
有料ガチャアイテムを含む特定の2つ以上の異なるアイテム等を全部揃えることを条件として、ソーシャルゲーム等で使用することができる景品類たる別のアイテム等を利用者に提供する方式をいう。なお、以下に該当するものを除く。
ア 利用者が、アイテム等の種類を選択することによりその組み合わせを完成できるもの
イ 1点、2点、5点というように、異なる点数が付与されているアイテム等を利用者に提供し、合計が一定の点数に達すると、点数に応じて利用者が新規アイテム等の提供を受けるもの
ウ 異種類のアイテム等の組み合わせではなく、利用者が、同種類のアイテム等を一定個数揃えれば新規のアイテム等の提供を受けるもの