多種多様な種類のコーヒーがあって、多種多様な風味があります。その多種多様な風味を説明する方法ですが、基本的には、説明する人の感覚的な(官能)測定に基づいて評価しています。 1杯のコーヒーを淹れるのに使う焙煎コーヒー豆の色や化学成分量などの物理量なら、機器を使って測定できるかもしれません。しかし、人の感性に属する部分、滑らかさ、喉越し、後味、飲んだあとの満足感などの複合的な特性は、単一の理化学的手法で表現するのは至難の技だと考えています。 コーヒーの美味しさや最終的なコーヒーの価値は、コーヒーを飲む人の主観的判断によって決まるわけですから、コーヒーの風味を客観的に説明するのは難しいわけです。 零…