1933年(昭和8年)6月17日、大阪府大阪市北区の市電交差点で起きた陸軍兵と巡査の喧嘩、およびそれに端を発する陸軍と警察の大規模な対立。「ゴーストップ」とは信号機を指す。別名は天六事件、進止事件。
大阪の天六市電交差点で、信号を無視して道路を横断しようとした第4師団の一等兵を曽根崎署の巡査がとがめたが、 兵士は「憲兵ならともかく、巡査の指示は受けない」と反抗。 巡査は派出所に連行すると乱闘になった。陸軍は「軍服着用である以上、軍人として扱うべき」「陛下の軍隊を侮辱するのは不敬」と硬化。 大阪府警は「公務外の外出であれば交通規則に従うべき」「警察官も陛下の警察官」と反発、大抗争に。 5か月後、兵庫県知事の仲裁で解決するが、当時の軍の横暴ぶりを示すエピソードである。