防衛費をGDP比2%まで引き上げるとの方針が決まって、これまでなおざりにされてきた自衛隊員の待遇改善や継戦能力向上が期待される。もちろん、サイバー戦能力の向上もである。これまで(見かけの)正面装備ばかりが目立ったのだが、基礎体力である人材育成や研究開発に予算が回るのなら、この動きは歓迎したい。 というのは、すでに軍事技術と民生技術(&技術者)の境目はほとんどないからだ。今や私たちの生活になくてはならないGPSやインターネットだって、もとはと言えば軍事技術。戦後日本では、軍事に関わりそうな技術開発を制約する傾向が学界にあったのだが、近年その呪縛も解けてきて防衛省のR&D予算を民間研究機関が使いや…