現代語訳 欧米漫遊雑記 表紙 現代語訳 欧米漫遊雑記 鎌田栄吉 著 舘川伸子 訳 博文館新社 発行 2014年3月28日 初版第一刷発行 慶応義塾の鎌田栄吉先生が明治29年(1896年)3月から1年9か月をかけて欧米(トルコ・エジプトも含む)を視察した際の記録・紀行文です。 当時の各国、そして国民性の見方が、現代にも通じるものもあれば、無いようなものもあるので、その微妙なギャップが面白いです。 第一章 フランス 英仏両国民の最も大きな違いは名称である。 フランス人は規則を画一化して名と実が適合することを好む。 英人は自然の成り行きに任して旧態を改めず、たとえその物にどんな変遷があっても名称を変…