日本の若者の心に関して気になる情報が目に付く。 例えば、不登校の生徒の急増だ。去年10月に文部科学省が公表した「令和3年度(2021年度)児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、2021年度は前年度比で不登校生徒が5万6747人(23.7%)増加し、総数は29万5925人と30万人に迫ったという。不登校がいちがいに“悪い”わけではないが、この結果は自己も他者も肯定できずに悩む生徒たちが増えていることを示唆する。 また近年、若者の自殺が増加傾向にあると報じられている。ほんとうに痛ましい。日本には「自殺対策基本法」があり、自殺対策には予算がついて行政も動いているのだが…