私が幼い頃、実家の父は毎日晩酌をしていた。 決して大酒飲みではなかったが、365日、1日も欠かさず。 飲んでいたのはウイスキー。 その姿を見て 「あんなにまずいものをよく飲めるな」 と子ども心に不思議に思っていた。 父はサントリーオールドのだるまボトルに、2級のサントリーレッドというウイスキーを入れて飲んでいた。 父が…というより、それをするのは母の役割で、父はその小細工を当然知っていたと思う。 今考えると、やってることがかわいいではないか。 そして、もしかしたらうちは貧乏たったのかしら? いや、貧乏なら2級酒とはいえ、毎晩晩酌はしないだろう。 雰囲気を楽しんでいたってことかな? 今年に入って…