ブラジルの日本語教育の危機 『「このままだと夜間部がなくなるかもしれません。日本語学科は危機的状況にあります」――サンパウロ総合大学(USP)文学部日本語学科の田代エウザ教授(59歳)が2日、学生5人(オンライン1人)と編集部を訪れ、同科の窮状を訴え、理解を求めた。 USPはサンパウロ州政府が予算を組んで、同大学が管理運営を行っている。しかし、5年ほど前から教員が定年などで辞めても補充しなくなり、教員数がどんどん減っている。 2014年に契約開始された教員が最後の新入教員で、それ以後の補充はない。その結果、2015年当時は9人いた教員が現在は5人にまで激減した。 日本語学科は東洋言語の中で唯一…