昭和56年秋頃。私が東海大学落語研究部の二年生の時。部室の前で焚火をしながら飲んで居ると、一年生の頭下亭一団楽(とうかいてい いちだんらく・現・市会議員)と珍笑(ちんしょう・現・コンビニ経営)が言った。 一団楽「漫才のネタ考えたんで観て下さい」 かなり酔っていたので、勢いでやりたくなった様だ。部員みんなで、創作漫才を観ることとなった。 二人は影で練習していた様で、しっかりと漫才をやっていたのだが…。笑いがまったく起こらない。 酒の場ではウケないのは当たり前だが、私には「設定に無理がある」と思えた。 「負けず嫌い」がテーマなのだが…。うろ覚えでネタの雰囲気だけ書くと、導入は、 「負けず嫌いの山知…