年商規模とIT導入(&DX)能力には、大きな相関関係がある。一部ITベンチャーのような企業を除く一般的な(IT)ユーザ企業では、ある程度の規模がないとITシステムの導入・運用は難しい。 10年ほど前大手SIerの社長は「年商300億円規模なら、ERPがどんどん売れる。しかし100億円規模では(システム開発・運用を)引き受けるのは難しい」と言っていた。システムのコスト問題もあるし、要員の問題もある。日本企業のIT部門要員の比率は3%以下(*1)というが、30人規模の部門を持てるのは1,000人以上の大企業に限られるわけだ。 ところが大企業であっても、CIOを置かず(恐らくはIT部門に十分な要員を…