シェーンベルクの音楽を、CDで、初めて聴いたのは、ポリーニによるピアノ曲集で、クラシック音楽を聴き初めた時期でもあり、とても理解することが難しく、世の中にはこういう音楽もあるのかというのが、正直な感想でした。 長い年月、シェーンベルクの作品に触れることは、無かったのですが、ここ最近、リッカルド・シャイー指揮 ベルリン放送交響楽団による演奏CDを、ふと聴いたところ、まず、曲冒頭の序曲に惹かれました。いったん、良い曲かな、と思い、聴きこむうちに、実に魅力が濃縮された作品であると気付き、シェーンベルクという作曲家を知る大きな転機となりました。 アーノルト・シェーンベルク(1874-1951)は初期に…