私の名は合致大五郎。 自分で言うのもなんだが、「北摂の名探偵」とは私のことだ。 その極めて優秀な探偵である私の元に、日本政府からの依頼が舞い込んだ。 依頼人は「モーニング省」の事務次官、さくら氏であった。 私は政治家が嫌いだ。 特に選挙中の笑顔が気持ち悪い。 私はすぐにその笑顔の裏のことを想像してしまう。そしてその想像が際限なく膨らみ、吐き気を催してしまうのだ。 「モーニング省」大臣、合致朝一。この男も嫌いだ。 彼は私の遠い親戚に当たるのだが、あまり人には言わないようにしている。 彼には常に黒い噂が絶えない。 シャトレーゼのアイスを食べる為なら、いかなる手段もいとわない、と言われている。 シャ…