ミュシャの模写。2作品目は、「ダンス」という作品。この作品は1898年に制作されたリトグラフ作品。四芸術のシリーズ作品の1つである。 四芸術とは音楽、絵画、詩をそれぞれ抽象的概念を人の姿であらわしたもので、擬人像という技法が用いられている。現代の漫画に使われている擬人化は、すでにミュシャの時代で取り入れられていた技法である。ほかにはボッティチェリによる擬人化などがある。擬人化はてっきり漫画で確立された技法とばかり考えていたが、その走りである作品は、すでに120年前に世の中に誕生していたのである。芸術家の飽くなき精神は、非常に勉強になる。 この作品はミュシャの作品には珍しく、かなり動きのある作品…