「ロケット・ササキ - ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正」大西康之 <所感> ジョブズ亡き今、孫正義の生みの親と評することができる日本の偉人。早川電機(現:シャープ)出身。 本書を通じて伝わってくるのは佐々木氏の圧倒的な行動力。 人と人をつなげるカタリスト(触媒)としての能力がとにかく優れている。 そのために日本の半導体産業がサムスンに大打撃を受けることになるが、人のつながりにより新しい世界を作り出す「共創」を体現し続けた日本人がいたことは後世に語り継ぐべきだろう。 そして佐々木氏が退いたあとのシャープの顛末(液晶TVへの過度な投資)は周知の通り。 どんなに大きな組織もリーダーによ…