2003年、米国の連邦法として定められた法律は、高齢者や障害者向けの公的医療保険制度であるメディケアによって、アメリカ食品医薬品局(FDA)で承認されたすべての抗がん剤の治療費を公的保険でカバーしなければならなくなり、製薬会社が自由に薬価を設定できるようになったこの2点により製薬会社にとってはウハウハですよね。 古い薬でも新しい薬でも価格を思うまま設定できるのだから。これを利用して、今回の記事の主人公シュクレリ氏がダラプリムの薬価をドーンと55倍以上も上げたことは、全く合法なのです。 しかし、2022年1月、連邦裁判所はシュクレリに対し、製薬業界へは二度と戻れないようにし、ダラプリムの価格吊り…