仏文50チャレンジ第7回の感想は、第15位の『Antigone(アンチゴーヌ)』(La Table Ronde)についてです。 前回『うたかたの日々』の感想はこちらから。 guntou.hatenablog.com あらすじの前に 劇作家ジャン・アヌイによる『Antigone(アンチゴーヌ)』は、古代ギリシア三大悲劇詩人であるソポクレースによる悲劇『アンチゴネー』を下敷きにし、新たな戯曲として描かれた作品だ(制作は1941-42年、初演は1944年)。 『Antigone(アンチゴーヌ)』の日本語訳は、1988年白水社の『アンチゴーヌ―アヌイ名作集』(芥川比呂志、鈴木力衛訳)に収録されているよ…