3.5 Xを見ると政治家や政府に罵詈雑言が飛び交っているが、さてじぶんをかえりみると食べ物や服や家がないわけじゃないし迫害されてもいない。とはいえ紛争地帯や途上国と比較しても仕方がない。飯時にいちいち飢えた難民のことを考えはしない。われわれは成熟した社会に生きていていまさら衣食住みたいなプリミティブなことを心配する必要はないが、それでも問題は山積みで人々は政府に怒っているし不満もある。 政府や政治家に対してしっかりと怒りたいとき、ダルデンヌ兄弟なんか見るべきじゃない。ダルデンヌ兄弟の映画の中で真剣に生きる人々はわたしの甘さのようなものを教えてくれる。ロゼッタやサンドラを忘れられず、じぶんの不満…