ケリー・フレモン・クレイグの新作『Are You There God? It's Me, Margaret.』は、彼女がこれまで手掛けてきた『スウィート17モンスター』や『恋する履歴書』と同様に「成長するってこと」を描いた映画なんだが、今作が圧倒的に素晴らしいのはやはり原作者であるジュディ・ブルームの力なんだろうな。主人公を甘やかすことなく「優しい世界」も描き切る立体的な物語のタフネス! 最高です。この映画が日本公開されれば、日本語版が入手困難な状態になっている原作『神さま、わたしマーガレットです』の再版も期待できるのでどうにかしてもらいたいところ。それまでにジュディ・ブルームのキャリアを追っ…