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ジョージ・ホッツ

(ウェブ)
じょーじほっつ

伝説の天才ハッカー。世界のハッカーからカリスマとあがめられている。その行動や考え方が若き日のスティーブ・ジョブズと重なることから、ハッカーの熱烈な支持を集めている。ソニーやアップルのジェイル・ブレイク(ろう破り)に成功し、ソニーの個人情報流出事件の遠因とも言われている。2011年6月には最大手の米フェイスブックの社員として正式に採用された。「Intel ISEF 2007」のファイナリスト。愛称はgeohot(本名のGeorge Hotzから来ているとされる)。

経歴

1989年10月2日生まれ。アメリカ出身。ニュージャージー州にある公立高校、BCA(ベルゲンアカデミー)を卒業後、ロチェスター工科大学(ニューヨーク州)に入学。すぐに退学した。

最初のハッキングは米アップル

高校卒業後の2007年、17歳で米アップルのスマートフォン「iPhone」のジェイル・ブレイク(ろう破り)に成功し、ブログで公表。当時、米アップルが、iPhoneで使える通信事業者を米AT&Tに制限していた所を、ホッツは勝手にiPhoneを改造することで、通信事業者を自由に選べるようにした。発売されてから2カ月にも満たない期間での、ハッキングであったという。最初に考案した方法は、ハンダごてを使ってのiPhoneの改造であったが、後にはプログラムを改造する手法も編み出した。このことを受け、米アップルはプログラムを改良して対抗。しかし数ヵ月後には、ホッツがそれを上回るアイデアで突破。両者の攻防は現在に至るまで続いているという。

次に目をつけたのはソニー

2009年末、ソニーのゲーム機「プレイステーション3(PS3)」のジェイル・ブレークを宣言。当時、発売3年目にも関わらずPS3のセキュリティーは誰も破ることができずにいた矢先であったため、世界中のハッカーがホッツに注目したという。ソニーの攻防策により、1年近くは苦戦が続いたが、2011年1月にはプログラムの改造手法をブログで公開し、ジェイル・ブレイクに成功した。PS3で海賊版のソフトが利用できるようになり、ソニーのゲーム事業を根底から揺るがす可能性がある。このことを受け、ソニーは米国の著作権法に基づき、ホッツを提訴。こうしたソニーの対応に多くのハッカーが反発し、ゲームのオンラインサービスから利用者の個人情報を盗み出すサイバー攻撃が相次いだ。ソニーのユーザーの個人情報やクレジットカード情報が盗まれたという。

2011年、米フェイスブックに正式入社

米ではハッカーの高度な知識を活用するために、大手企業がハッカーを雇用する動きも目立っているという。ハッキングをした同氏を提訴したソニーと高度な知識を活用するために、社員として雇用するフェイスブック。日米企業の技術者に対する接し方の違いが鮮明となった出来事であった。

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