のねずみのジュリアンは一人気ままに、暮らしていた。 友達はいないし、たった一人の生活を気に入っていた。 地上に出れば、誰かに食べられそうになるし、地下の動物もみんな邪魔に思えた。 地下の抜け穴を通れば、地下に住むうさぎや、あなぐまにも合わずにすむし、 何より安全。草むらに隠れれば、人間や犬に見つかることもない。 枝から枝へ飛び移って、美味しい木の実をとって、また巣穴に変える日々だ。 そんなジュリアンはあるひキツネに見つかってしまう。 キツネはジュリアンの巣穴までそっとついていき、 巣穴めがけて思いっきり顔から飛び込むと、 今度は抜けなくてなってしまった。前にも後ろにも進めなくなったキツネ。 僕…