高校2年の頃だったと思う。僕は例のように突然思い立って、40㎞離れた地方都市(県庁所在地)にあるレコード屋に自転車で行こうと決めた。 まぁ、そんなことはどうでもいい。昼過ぎについた僕はさっそくお目当てのジョイ・ディビジョンを捜した。2枚リリースされていた。ジャケットを見てセカンドの方を選んでレジに行ったら、レジのお兄さんが「これもおすすめだよ」と言って差し出したのがスターリンの「TRASH」だった。ジャケットの気味悪さに多少心が動かされたが、僕はジョイ・ディビジョンだけを購入した。お金はぎりぎり買えるくらいはあった。しかしこの店で僕は数々の失敗をしていた。そのうちの1枚がスターリンの前作「ブタ…