「世界ノンフィクション全集10」で述べたように、筑摩書房のこの叢書は何度か改版されており、各版の間には総巻数や収録作品に異同がある。 これも上の記事でご紹介したことだが、私の保有するのは1968(昭和43)年に世に出た全30巻のもので、その第12巻には次の4作品が収められている(()内は著者)。 砂漠の反乱(T.E.ロレンス)セポイの乱(V.D.サヴァルカール)太平天国[李秀成供状、忠王李秀成自述](李秀成)ステンカ・ラージン(金子幸彦) 改めて言うまでもなく、これらはいずれも、抑圧されていた民衆がその頸木を脱して自由を獲得しようと起こした反乱の記録である。 併記した著者の内、ロレンスと李秀成…