強度の難聴と進行中の認知症のせいで高齢の母と通常の会話が成り立たなくなり、食べられないものが増え、それでも「まだ歯があるからねえ、あたしゃなんでも食べられるよ」と減らず口を言うことにイラつき、排便が不規則になり、いつ転倒するかハラハラしながら一挙手一投足を見張り、あ、違う、見守り。 次第にどこかで施設入居が頭に浮かぶようになったこの頃。 とにかく、同居している家族は四六時中苛立って不機嫌になる現実。 つい昨年まで、支援する側のプロと自負していた自分だけに余計情けない。 【目次】 在宅介護の限界を感じる時 医療と介護の違い 介護保険認定調査のヒント 施設を考えるのは罪悪ではない 終の施設を選ぶま…