スマホ太郎を覚えいてるだろうか。 スマホ太郎とは、スマホを持って異世界を練り歩く転生少年の青春を綴ったその筋では金字塔と最底辺を兼ねるとにかく伝説の作品である。ちなみに「スマホ太郎」は、主人公の特性をもじった本来のタイトルの別称であり、同時に蔑称でもある。愛称で用いるパターンはほぼ無い。 この作品の特筆すべき点は、死んだ主人公が異世界転生の際に「スマホを持たせてくれ」と神様に条件を出し、スマホを転生後の世界に持っていくことにある。転生後の世界はよくある西洋ファンタジーみたいな感じで、そこにはもちろんスマホなる発明はない。それまでの世界のあり方から言えば主人公は異端であり、スマホはもっと異質な文…