この夏に日本に一時帰国した際、息子の本棚から回収した本です。 本嫌いの息子に多少なりとも本を読ませる習慣をつけさせてくれた(私にとって)神作家の東野圭吾氏。その時息子が読んでいるというので、どうよ、と尋ねると「いやあ、だるい」と。いつもだるいだるいじゃ伝わんねえんだよと思いつつ、もう読まないというのでこちらで引き取りました。 読了して「だるい」の意味はまあ分かりました。でも私の琴線にはよく響きましたが笑 これまでホイホイと人が死ぬ刑事ものを書いてきた筆者にあって、本作の死はこれまで登場した死と比べると格段に重いと感じます。今回のテーマは脳死です。 あらすじは他所に任せますが、本作、植物状態(所…