原発敷地内にたまる処理水の海洋放出がついに24日に始まった。東京電力はトリチウムの濃度を国の基準の40分の1未満にまで薄め、海底トンネルを通じて沖合1キロから放出すると説明する。 この問題をどう見たらいいのか、迷っている人も多いだろう。ここに中国ファクター(中国が日本産水産物の輸入を停止、中国各地の日本人学校に嫌がらせなど)が絡んできて、「中国のいちゃもんを止めさせろ」といった言説が勢いを増している。こうなると、処理水の海洋放出自体を冷静に考えられなくなってくる。 27日のTBS『報道特集』が判断材料を提供するよい特集を組んだ。 敷地内に1046基のタンクがあり、毎日90トンの汚染水が発生する…