話はこないだの世紀末前後にさかのぼる。 その頃、「ゲーム好きの、ファミっ子」(by飯田和敏from『スーパーヒットゲーム学』著・飯野賢治)だった僕が所有していたゲーム機はニンテンドウ64だった。 それで『スーパーマリオ64』を遊びまくっていた。クッパの尻尾を掴んで、コントローラーの3D(サンディ)スティックをぐるぐる回して勢いをつけて、クッパをポーン! と遠くまで放り投げる。僕は楽しくて「あっはっはっはっはっは!」と嬌声を上げる。そうしているうちに中学校の三年間は終わった。 高校一年生の十一月の終わりに、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売されるまで、僕は『スーパーマリオ64』ばかり遊んでいた…