他人を祈ることで自分を癒す。チベットの大草原と家族の心の機微。 今日の1日1映画は、広島市映像文化ライブラリーで開催中のチベット映画特集で、『巡礼の約束』(2018年 中国)を鑑賞。 チベット人監督作品として日本で初めて劇場公開された「草原の河」のソンタルジャ監督が、聖地ラサへの巡礼の旅に出た妻と家族の姿を描いたヒューマンドラマです。 チベットの遊牧民の夫婦や子供に巻き起こる出来事を通して、セリフは少なく、言葉にならない微妙な感情を丁寧に描いた作品。 見始めて、大草原の圧倒的な風景、原色の糸で刺繍を施した民族衣装、火を起こし、粉みたいなものをふりかけ念仏を唱えるという、日本の都市で暮らす私から…