< シェフの帝王かつ帝王のシェフ そして カバヤの「サクッとマカロン」 > 高名なフランスの作家、オノレ・ド・バルザック(1799~1850)の小説に「ラブイユーズ」っていう長編があります。 ラブイユーズっていうのは「川揉み女」っていう意味なんだそうですが、バルザックはこう言っています。 「川揉みとはベリー地方の言葉だが、フランス語の語感として、実に見事に言わんとしていることが伝わる表現であろう。大きな木の枝の先にラケットのような形に小枝が広がった道具を使って、川の水をかき回し、水を濁らせることを言うのである。そうするとザリガニが驚いて、わけもわからぬままに大慌てで水の流れをさかのぼる。そこで…