これもまた、ただのひとつの見方に過ぎない。アフガニスタンのとある貧乏な農村に住み、食べることがせいいっぱいな人たちは言う。「結局、タリバンの頃がいちばん良かった。少なくとも平和だった。」1979年ソ連(当時)のアフガニスタンへの軍事介入、そして撤退後、政権を握ったタリバン。当時、ソ連軍が去った後、アフガニスタンは無政府状態となり、様々な軍閥が各地にワっと押し寄せ、民衆に対し乱暴狼藉、婦女暴行、略奪行為等を散々行った。その惨状と混乱を収めたのがタリバンだった。そしてほんの束の間の、そして危うい、それでも平和が訪れた。その後、反米主義によりサウジアラビアを追われ、アフガニスタンを経て、スーダンに渡…