Typhoon class
旧ソ連が建造した戦略原潜。排水量3万トンを超える人類史上最大の潜水艦である。
「タイフーン」はNATO名称で、ソ連側愛称は「アクラ」。大変ややこしいが、NATO名称「アクラ」で知られる攻撃原潜*1とは別物である。プロジェクト番号(本名)は941。
新型のSLBM、SS-N-20(R-39)を20機も搭載する。
戦略コンセプトとしては北極海の大浮氷塊群の下*2に潜伏し、核戦争が起こった後もひたすら待機を続け、3ヶ月ぐらい経ってから攻撃を実施、敵国で始まっているはずの復興作業を完全に粉砕する、というようものであったとされる。
が、他に類を見ない巨艦であり、まったく新型のミサイルを搭載することの困難などから運用が難しく、最終的には従来型のデザインラインで建造されているデルタ級の戦略原潜に役割を譲って引退することとなった。