スティーブン・レビツキー, ダニエル・ジブラットの民主主義の死に方 二極化する政治が招く独裁への道(原題 How Democracies Die)を読んだ。本書のタイトルは「民主主義の死に方」になっており、英語の原題も「How Democrcies Die」なっているが、単にどのようにして民主主義が行き詰るかということだけを書いているわけではなく、アメリカ合衆国の政治史、そして、ここ30年ぐらいの間にどのように共和党・民主党が対立して、トランプ政権が誕生したかが書かれている。そして、これを読むと、果たして二大政党制というのは正しい選択なのか?二大政党制であったとしても、相手に対する敬意と寛容の…